ガビのプレースタイルを徹底解説：闘志と才能に満ち溢れた若き中盤の支配者

ガビ（本名：パブロ・マルティン・パエス・ガビラ）は、現在バルセロナとスペイン代表に所属しているサッカー選手だ。若くして既に多くの試合を経験しており、そのポテンシャルの高さは計り知れないものがある。この記事ではそんなガビについて紹介していきたい。

基本情報・成績

初期のキャリア

ガビのキャリアは2010年、地元クラブのラ・リアラ・バロムピエでスタートした。その後、ベティスのユースアカデミーに移り、2年間で95ゴールを挙げるなど、早くからその才能を示した。2015年にはバルセロナの下部組織ラ・マシアに加入し、順調に成長を遂げた。2020年9月にプロ契約を結び、バルセロナBでデビュー。その後、2021年にはトップチームに昇格し、8月29日にラ・リーガの試合で公式戦デビューを果たした。同年12月にはエルチェ戦でクラブ初ゴールも記録している。

バルセロナでの成功

2022-23シーズン、ガビはバルセロナのラ・リーガ制覇に貢献し、スーパーカップ決勝ではレアル・マドリード相手に1ゴール2アシストを記録してマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。また、同年にはゴールデンボーイ賞とコパ・トロフィーを受賞し、世界的にその評価を高めた。

2022年にはバルセロナと契約を更新し、契約には10億ユーロの違約金が設定されるなど、クラブの将来を担う存在として期待されている。

スペイン代表としての活躍

ガビは若干16歳でスペイン代表に初招集され、2021年10月6日のUEFAネーションズリーグ準決勝でイタリアを相手にデビュー。この試合でスペイン代表史上最年少選手となり、同大会の決勝にも出場。2022年のワールドカップ・カタール大会では全試合に先発し、コスタリカ戦でゴールを決め、大会史上3番目に若い得点者となった。

プレースタイル

ここからはガビのプレースタイルについて詳しく見ていきたい。彼は攻守にわたって幅広く貢献できるタイプであり、その卓越したテクニックと高い戦術理解力、さらには献身的なプレーでピッチ全体に大きな影響を与える。

攻撃面の貢献

始めに、ボール保持時におけるガビの多才さについて触れておきたい。彼はドリブルを得意としており、俊敏なターンによって相手のプレッシャーをうまく回避しながらボールを前進させる能力が際立っている。その際にもただ闇雲にドリブルで仕掛けるのではなく、周囲の状況を見極めながらプレーする冷静さが光る。

また、彼は優れたパス技術も持ち合わせており、特に短いパスを効果的に使って攻撃を組み立てるのが得意である。彼のパスの成功率は約90%であり、ボール保持において安定感がある。一方で、創造性という部分に関しては改善の余地が見受けられ、今後はより多くの意外性あるパスを出せるようになると、相手にとってさらに危険な選手となるだろう。

守備における献身性

守備面において、ガビの献身的なプレーはバルセロナにとって不可欠である。彼は、相手に対する激しいプレスやボール奪取に対して強い意欲を持っており、その激しさから時折イエローカードを受けることもある。しかし、このようなプレースタイルはチームにとって大きな助けとなることが多く、ピッチ全体をカバーするガビの存在感は試合の流れを左右する。

特に印象的なのは、ガビの身体を張ったディフェンスである。彼は球際の激しさも然ることながら、自陣ゴール前では身を挺してシュートをブロックするなど、守備でもチームに大きく貢献している。このようなプレーは、元バルセロナのキャプテン、カルレス・プジョルを彷彿とさせるとファンからも称賛されているところだ。

将来への期待とリーダーシップ

ガビはまだ成長途中であり、そのポテンシャルは計り知れない。現在のプレースタイルにおいても、ドリブルやパスで相手を崩す場面が多く見られるが、今後さらにフィジカル面を強化すれば、より多くのゴールチャンスを作り出すことが期待される。

メンタル面においても、ガビは20歳とは思えないほど成熟している。ピッチ上では常に声を出し、チームメイトを鼓舞するリーダーシップを発揮している。かつてガビを指導した監督の1人であるチャビからも「チームの魂」と評されており、いずれバルセロナのキャプテンに就任する可能性は十分にあるだろう。

プレー動画

まとめ

ガビは若くしてバルセロナの中心選手となり、その多才かつ献身的なプレースタイルでチームに大きな影響を与えている。攻守両面で優れた能力を持ち、ピッチ上では全体をカバーするような存在感を放っている。今後、フィジカル面や決定的なプレーの精度が向上していくにつれ、世界のトッププレーヤーとして名を馳せるだろう。ガビの成長には今後も目が離せない。