フリアン・アルバレスは、アルゼンチン出身のプロサッカー選手である。2024-25シーズンに高額な移籍金でアトレティコ・マドリーへ移籍したことで、そのパフォーマンスに改めて注目が集まっているところだ。この記事ではそんなアルバレスについて紹介していく。
基本情報・成績
生年月日 | 2000/01/31 |
国籍 | アルゼンチン |
身長 | 170cm |
ポジション | FW |
利き足 | 右 |
初期のキャリア
カルチン出身のアルバレスは、2016年に名門クラブのリーベル・プレートに加入し、2018年にトップチームデビューを果たした。リーベル・プレートでは、コパ・リベルタドーレス(2018年)やアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン(2021年)を含む多くのタイトルを獲得し、2021年には南米年間最優秀選手にも選出された。
シティへの加入と退団
2022年1月、プレミアリーグのマンチェスター・シティに移籍。シティでは、デビューシーズンにプレミアリーグ、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグのトレブル(三冠)を達成した。このシーズン中には、FIFAワールドカップでアルゼンチン代表としても優勝し、史上初めて同じシーズンでワールドカップとヨーロッパのトレブルを同時に制した選手となった。また、2023年にはUEFAスーパーカップやFIFAクラブワールドカップでも優勝を果たすなど、若くして多くのタイトルを手にしている。
そして2024年8月、アルバレスはアトレティコ・マドリードにクラブ記録となる移籍金で移籍。ラ・リーガの舞台でもその能力を遺憾なく発揮できるか注目されるところだ。
アルゼンチン代表としてのキャリア
代表チームでは、2021年にアルゼンチンのフル代表デビューを果たし、2022年のワールドカップや2021年、2024年のコパ・アメリカ制覇にも貢献した。現在、アルバレスは代表でも重要な役割を果たしており、今後もさらなる活躍が期待されている。
プレースタイル
ここからはアルバレスのプレースタイルについて詳しく見ていきたい。彼のプレースタイルは非常に多様であり、センターフォワード、セカンドストライカー、さらにはウイングとしてもプレー可能だ。その高度な適応力により、マンチェスター・シティ在籍時代はペップ・グアルディオラ監督の下で重要な役割を果たしていた。
攻撃面での多彩さ
アルバレスの最大の強みは、その攻撃面での多彩さである。彼はセンターフォワードとしてゴールを決めるだけでなく、セカンドストライカーやナンバー10の役割でも機能し、チームメイトにゴールチャンスを提供できる。特に、彼のクリエイティブなプレーは年々大きく進化しており、1試合あたりのチャンスメイク数も増加傾向にある。
ストライカーとの連携プレー
アルバレスのチャンスメイク能力は、主に味方ストライカーとの関係において発揮されやすい。例えば、マンチェスターシティ在籍時代はハーランドとの連携が非常に効果的であり、彼らは互いにゴールチャンスを作り合うことで、シーズンを通じて数多くの得点に絡んでいた。具体的にはハーランドが前線でボールを受ける際、アルバレスは素早く相手のディフェンスラインの裏に抜け出す動きを得意としており、これによって多くのゴールチャンスを生み出すことができたのだ。
優れたテクニック
技術面では、アルバレスのボールコントロールとパス精度が特に際立っている。彼はポゼッション時に高い精度でパスを供給でき、試合全体のリズムを作り出すことができる。シティ在籍時代はグアルディオラが採用するポジショナルプレーにおいて、アルバレスは中盤と前線を結ぶ重要な役割を担っていた。特に、デ・ブライネ不在時には、アルバレスが攻撃の中心としてチームを牽引しており、そのインテリジェンスが存分に発揮されていたのだ。
セットプレー
アルバレスのセットプレーキッカーとしての能力も成長しており、2023-24シーズンは直接フリーキックでチャンスを作り出す場面も増えていた。このように、彼はより多角的な攻撃オプションとしてもチームに貢献できる。
アルゼンチン代表でのプレー
アルバレスの成長はアルゼンチン代表にとっても朗報である。リオネル・メッシがキャリアの終盤を迎える中、アルバレスはラウタロ・マルティネスと共にアルゼンチン代表の攻撃を担う重要な存在となっている。彼のゴールへの嗅覚と攻撃の創造性は、アルゼンチン代表にとって大きな武器であり、メッシ不在時のチームを支える柱として期待されている。
プレー動画
まとめ
総じて、フリアン・アルバレスはその多機能性と高いテクニック、献身的なプレースタイルにより、クラブと代表の両方で重要な選手としての地位を確立している。彼は今後さらに成長を続け、両チームでリーダーシップを発揮していくことが期待されている。