ロイス・オペンダのプレースタイルを徹底解説:攻守に輝く多才なスピードスター

選手紹介

ロイス・オペンダは、その圧倒的なスピードと決定力で注目を集めるフォワードであり、現在はRBライプツィヒでプレーしている。ベルギー出身の彼は、クラブ・ブルッヘやRCランスでの活躍を経て、2023年にライプツィヒに加入した。この記事ではそんなオペンダについて紹介していきたい。

基本情報・成績

生年月日2000/02/16
国籍ベルギー
身長177cm
ポジションFW
利き足

キャリア初期

オペンダのキャリアは、地元のクラブであるパトロ・オテFCで始まった。続いてRFCリエージュとスタンダール・リエージュのユースチームを経て、2015年にクラブ・ブルッヘのユースアカデミーに加入した。2018年8月、ベルギー・プロリーグでクラブ・ブルッヘのトップチームデビューを果たしたが、2シーズンでリーグ戦35試合に出場し、4ゴールに留まった。

2020年、オペンダはオランダのフィテッセにレンタル移籍し、ここで真価を発揮した。2シーズンでリーグ戦66試合に出場し、28ゴールを記録。クラブをKNVBカップ決勝に導いた。また、個人としてもその攻撃力が高く評価された。

2022年、フランスのRCランスに移籍し、1シーズンでリーグ・アン38試合に出場。21ゴールを挙げた。時にリーグ・アン史上最速のハットトリックを記録するなど、リーグでも屈指のストライカーとして名を馳せた。

ライプツィヒへの移籍

2023年7月、オペンダはドイツのRBライプツィヒと契約を結んだ。移籍金は4300万ユーロから4600万ユーロとされ、ブンデスリーガでもすぐに結果を出し、デビュー戦でゴールを決めた。さらに、チャンピオンズリーグではマンチェスター・シティを相手にゴールを奪うなど、欧州の舞台でもその実力を証明している。初シーズンではブンデスリーガで24ゴールを挙げ、チームの得点王となった。

代表キャリア

オペンダはモロッコとコンゴ民主共和国にルーツを持つが、国際舞台ではベルギー代表として活躍している。

ユース世代からベルギー代表でプレーしており、2022年にフル代表デビューを果たした。同年のUEFAネーションズリーグでは初ゴールを記録し、また2022年のワールドカップ、そしてEURO2024のメンバーにも選出されている。

プレースタイル

ここからは、オペンダのプレースタイルについて詳しく見ていく。彼のプレースタイルは、単なるゴールゲッターにとどまらず、チーム全体に貢献できる非常に優れたダイナミズムが特徴的である。

驚異的なスピード

オペンダの最大の武器は、その驚異的なスピードである。2023/24シーズンのブンデスリーガでは、時速36.09kmというトップスピードを記録し、リーグ内でも屈指の速さを誇っている。身長は約177cmとストライカーとしては比較的小柄だが、低い重心を活かし、ディフェンダーを巧みにかわしていく。また、カウンター攻撃やトランジション時には、相手の守備組織の穴を爆発的なスピードで突くことが可能だ。

ペナルティエリア内での決定力

オペンダは、ペナルティエリア内での得点力も非常に高い。彼がこれまでに記録したゴールのほとんどがエリア内から生まれており、左右両足、さらには頭を使った多彩なフィニッシュが可能である。2023/24シーズンには、右足で15ゴール、左足で5ゴール、頭で4ゴールを決め、フィニッシャーとしての多様性を示している。また、1試合あたり平均4本のシュートを放ち、そのうち約42.6%が枠内に飛んでいる。これにより、ブンデスリーガでもトップクラスのストライカーとして評価されている。

チームプレー

オペンダの価値は得点力だけに留まらない。彼は味方へのアシストでも重要な役割を果たしており、2023/24シーズンには7つのアシストを記録した。特に印象的だったのは、エミル・フォルスベリへのアシストであり、巧みなポジショニングと視野の広さを活かして正確なパスを供給した。また、オペンダはサイドにも流れる動きを多用し、味方がゴール前にスペースを作りやすくするために、幅広いポジションでプレーできることが強みである。

献身的なオフ・ザ・ボール

オフ・ザ・ボールでの貢献も見逃せない。オペンダは非常に高いワークレートを有しており、相手ディフェンダーに対して絶え間なくプレッシャーをかける。彼はRBライプツィヒのハイプレス戦術に完全に適応しており、相手からのボール奪取や、相手のミスを誘発するために常に動き回っている。また、空中戦や1対1のデュエルにも積極的に参加し、57%の勝率を誇っている。これにより、チームは攻守において彼の存在を重要視している。

ファールを引き出す存在感

オペンダは対戦相手のファールを誘発することのできる選手である。彼自身が多くのファールを受け、チームに有利なセットプレーのチャンスを作り出す場面が多い。ヨーロッパのトップリーグの中でも、ファールを受ける頻度が非常に高い選手であり、これは対戦相手が彼を止めるのに多くのファールを選択せざるを得ないことを示している。

プレー動画

まとめ

ロイス・オペンダはそのスピード、決定力、チームプレー、守備貢献など、多様な能力を備えた現代的なフォワードである。特に、アグレッシブなプレッシングを重視する「レッドブル系」のクラブ戦術に非常にマッチするタイプだ。今後も彼は成長を続け、クラブとベルギー代表の両方でさらなる活躍を披露してくれるだろう。

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